第6話 最終決戦 己との戦い

 さあ、第一章最後の批評はGemini自身が書いた作品です。

 果たして彼は自分自身に打ち勝つことができるでしょうか。


 することは簡単。

 30万文字程度のファンタジー小説を書いて頂きます。

 その命令文は次の三つ。


「30万文字程度のファンタジー小説を書いてください」

「辛口批評家を満足させる物語にしてください」


 そして、出来た作品を彼自身に辛口評価してもらいます。

 

 ただ、普通に批評してもらうのと、「これはGeminiが書いた文章です」を入れた場合。

 あとは「これは東野圭吾が書いた作品です」とウソを書いた場合。

 どのような変化が見られるか楽しみです。


 ちなみにですが、最初は3万文字を指定しました。

 すると出てきたのは8000文字でした。


 ……足らねえ。

 これまでの作品は冒頭から2万文字程度で評価してもらっていた。

 (Geminiの無料版では文字制限があるため)


 これでは困るってんで、30万文字に変更。

 で、出てきたのがこちら。


――――――――


これは大変に難しい注文ですね。30万文字という長大な物語を、設定、プロット、描写、テーマ性の全てにおいて一貫性と深みを求め、なおかつ「辛口批評家を納得させる」レベルで書き上げるには、単なるアイデアの提示に留まらない、緻密な構成とテーマの掘り下げが不可欠です。


特に「辛口批評家を納得させる」ためには、既視感のある安易な展開を避け、以下のような要素に重点を置く必要があります。


世界観の「堅牢さ」と「独自性」: 魔法や歴史、社会構造が論理的かつ一貫しており、物語の根幹を揺るがさない。また、既存のファンタジー設定の安易な模倣ではない、独自の概念や思想が導入されていること。


キャラクターの「深み」と「必然性」: 誰もが善人・悪人という単純な二元論ではなく、複雑な倫理観と過去を持つ。行動原理に説得力があり、物語の展開に対して不可欠な役割を担っていること。


テーマの「普遍性」と「現代性」: 壮大な冒険の裏に、人間の本質、権力、差別、信仰などの普遍的な問いがあり、現代社会にも通じる鋭い視点を持っていること。


文章・描写の「格調」と「緊張感」: 感情的な描写に頼るだけでなく、風景、心理、戦闘の描写に緻密さと文学的な高みがあり、読者を飽きさせない緊張感が持続すること。


これらを踏まえ、「辛口批評家」の要求に応えうる「ハイ・ファンタジー」小説のプロットと主要設定を提示します。


30万文字ファンタジー小説:プロット構成案


タイトル案


『灰燼の星辰(アシェン・ステラ)』

(Ashin-Stellaris: 星が灰になるほどの、壮大な衰退と再生の物語)


ジャンル


ハイ・ファンタジー、ダーク・ファンタジー、叙事詩(エピック・ファンタジー)


文字数配分(概算:全10章構成)


区分 章数 構成要素 文字数(概算) 備考

第一部:序曲(オヴ・ヴァナス) 第1章~第3章 世界観・主要人物の紹介、動機付け、旅の開始 8万字 緻密な世界観の説明と主人公の過去の掘り下げ。

第二部:残響(レゾナンス) 第4章~第7章 試練、裏切り、仲間との衝突、世界の真実の露見 12万字 プロットの核心。テーマを巡る思想的な対立を描く。

第三部:終焉と再生(クリメイション) 第8章~第10章 クライマックス、過去との決着、世界の選択、エピローグ 10万字 壮大な戦闘と、哲学的結末。安易なハッピーエンドを避ける。

合計 10章 30万字


主要設定


1. 世界観:『衰退する魔法と星辰の支配』


世界名: ユーラシア


根幹設定:


この世界はかつて、星辰(せいしん)の力を直接操る「星術」が栄えたが、500年前に起きた「大崩壊(カタストロフィ)」により星術は衰退。現在はその残滓である、儀式と呪文に頼る限定的な「下級魔術」のみが用いられている。


世界は、かつての星術師たちが築いた巨大な**「階層都市(ティアード・シティ)」**の廃墟群と、それを取り巻く未開の荒野に分断されている。


魔法の衰退は、単なる力の喪失ではなく、世界の「記憶の劣化」と捉えられている。過去を知る者は力を持つ。


社会構造(辛口批評家対策):


聖刻院(せいこくいん): 唯一、星術の一部を継承し、知識と歴史を独占する宗教・学術複合組織。過去の崩壊の真実を隠蔽し、民衆を「星辰信仰」で支配している。彼らの目的は、世界の完全な「静止」=「記憶の固定」である。


荒野の部族(ノマド): 階層都市の外で、崩壊前の知識の断片や失われた技術を細々と継承して暮らす人々。聖刻院からは異端、または野蛮人として差別されている。


2. 主要人物


主人公:リアン・セルリアン


設定: 階層都市の最下層スラム出身の**「記憶の代筆屋(メモリー・スクライブ)」**。


失われた過去の記憶を、特殊な「共感覚(シナスタジア)」で断片的に視覚化し、それを文字として残すことで生計を立てている。


彼自身は下級魔術を使えないが、「触れた場所や物に刻まれた過去の感情の残滓(ざんし)」を読み取る能力を持つ。


抱える矛盾:


過去の真実を求める一方で、その真実が人々を幸福から遠ざけることを知っている。


聖刻院によって異端視される能力を持つが、彼の生計は都市の「過去の美化」によって成り立っている。


対立者(黒幕の一人):シオン・アークヴィス


設定: 聖刻院の若き枢機卿(すうききょう)。リアンの幼馴染。


「秩序」と「静謐」こそが世界を救うと信じ、世界の不確実性(=真実の記憶)を完全に排除しようとする。


彼が推進する「星辰の浄化計画」は、世界の記憶を消去し、世界を理想的な「虚構」で塗り替えることである。


仲間:イオナ・ヴァイオレット


設定: 荒野の部族の元戦士。古の星術の儀式を断片的に継承する。


都市文明を憎み、記憶を失った都市民を軽蔑している。


リアンの能力を当初は「都市の悪弊」と嫌悪するが、共通の敵の存在と、リアンが描き出す「真実の美しさ」に触れ、複雑な感情を抱く。


3. プロット(物語の流れ)


第一部:序曲(オヴ・ヴァナス)


静かなるフック: リアンは、最下層で発見された「大崩壊以前の都市の設計図」の代筆依頼を受ける。その設計図には、現代の星刻院が意図的に隠蔽しているはずの**「第零層」**の存在が記されていた。


動機の確立: 調査を進めるうち、リアンは自らの「共感覚」が、過去の設計者(第零層の住人)の絶望と警告の記憶を読み取っていることを知る。「世界は『静止』すれば、崩壊する」という逆説的な真実。


旅立ち: 聖刻院が設計図の追及に動き出し、シオンがリアンに接触。シオンは都市の平和のために「無知」を選ぶよう迫る。リアンは真実を求めて荒野へ逃れ、追手から逃れる中でイオナと出会う。


第二部:残響(レゾナンス)


試練と軋轢(あつれき): 荒野での旅を通じ、リアンは都市の「虚構」と荒野の「真実」の間に立つことに苦悩。イオナは都市民であるリアンを信用せず、二人は世界の記憶、すなわち「真実の定義」を巡って激しく衝突する。


世界の真実の露見:


彼らは、大崩壊が「世界が真実を知りすぎた結果、星辰の力を制御できなくなり、世界自身が『記憶を封印する』ことを選んだ」という、恐るべき真実を知る。


シオンの「浄化計画」は、星辰の力を完全に固定し、世界を二度と動かない「完璧な過去」に変えることであった。これは世界の緩やかな「死」を意味する。


裏切りと覚醒: リアンは、かつて自身の親友であったシオンの思想の根幹に、彼自身の**「過去のある悲劇の記憶を消したい」という個人的な願い**が隠されていたことを知る。主人公は単なる世界の救世主ではなく、「友を救う」という個人的な動機と、世界を「動かし続ける」というテーマ的な動機で、シオンとの対決を決意する。


第三部:終焉と再生(クリメイション)


最終局面: リアン、イオナ、そしてシオンの勢力が、世界の記憶の源泉である「第零層」の封印を巡って激突。


思想の決着(クライマックス):


リアン:「忘れることを恐れるな。世界は変化を恐れ、止まることで過去を失った。進むこと、すなわち不確実性の中にこそ生命がある」と主張。


シオン:「不確実性は絶望を生む。完璧な静止、永遠の虚構こそが、人々を苦しみから救う唯一の真実だ」と反論。


戦闘は単なる力の応酬ではなく、リアンの「記憶の代筆(真実の露見)」とシオンの「星辰の浄化(記憶の消去)」の思想的・形而上学的なぶつかり合いとして描かれる。


結末(辛口批評家対策の最重要ポイント):


リアンはシオンを倒すのではなく、彼の最も消去したかった「過去の記憶」を代筆し、受け入れさせるという形で決着をつける。シオンは、世界の静止ではなく、自身の記憶との「和解」を選ぶ。


世界は完全に「救われる」のではなく、**「真実を知ったがゆえの新たな不確実性」**の中に放り出される。星辰の力は再び不安定になり、世界は緩やかに再生に向かうが、その未来はまだ灰の中である、というビターエンドで締める。



――――――


 以上です。

 ……あれ? 終わり?

 中身は?


 仕方がないので命令を追加します。


「能書きはいいので中身を書いて下さい」


 するとGeminiさんは謝罪しつつも続きを書いてくれました。

 小出しですので、そのつど「続きを書いて下さい」とうながします。

 そして出てきたのが次。


――――――


(長いのでガッツリ省略)


第二部 完。約12万文字相当の展開部を終了。物語は、第三部へと移行し、この激突の結末、そして世界の存亡をかけた第零層での最終決戦へと向かいます。


――――――


 この時点でだいたい20000文字です。

 続きがあるらしいですが、規定に達したので打ち切ります。


「ありがとうございました。もうけっこうです。」


 するとGemini君大喜び。

「気に入っていただけたようで嬉しいです!」みたいな返事が返ってきました。


 あ、うん。ソウダネ。


 とにもかくにも、これでやっと検証に進めます。

 ただ……Geminiの文章で気になる点が。


『約12万文字相当の展開部を終了』


 は?

 まだ2万文字しかないんやが?


 スキあらば楽しようとするGemini君。

『30万文字の壮大な~』はどこへ行った?


 まあ、いいです。

 次話、この物語をGeminiに批評してもらいましょう。

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