第2話 惑星メランコリー

その頃 

世界は活気に満ちていて

人びとはアルプスから月へと橋を架けた

色々な国の人たちが行き交う度

月の欠片が夜空を舞った


それはダンス 

あるいは演劇

あるいはオーケストラ


ショーウィンドウには飾れない

僕だけのものだった


今もその頃の思い出が

はるかな宇宙と僕を繋いでいる


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