私の善性

クライングフリーマン

私の善性

 ================= 無論、ノンフィクションです ============

 私には、所謂「黒歴史」が多い。

 それだけ、「お人好し」だからであろう。

 道を歩いていた時、通りを横切ってまでやってきて私に道を尋ねる位だから。

「商売修行」をしていた時、コンビニ・朗損の面接で、うっかり提案してしまった。

「日本は平均三日に一度、雨が降ると言われています。コンビニで売ればきっと売れます。」

 面接時、その場で却下。半年も経たない内にコンビニにビニール傘が置かれていた。

 朗損に習って、コンビニでは、ビニール傘を置き、梅雨などの季節は常備、それ以外の季節はバックヤードで待機が当たり前になった。

「プログラマ修行」時代。試しに作ったプログラムっをFDに入れて持って行った。

 面接は不合格。でも、一旦引っ込んでコピーしたことは、すぐに分かった。

 パスワードをかけるべきだった。

 面接ではPCを持って来させて、一時歩パスを私自身が入れるようにすれば良かった。

 夢中になると、足元しか見ない。

「お人好し」は「お人好し」。だから、結婚も出来ず、地位・名誉。財産を得ることが出来なかった。

 50歳を過ぎてからだったかな?私は「時の氏神」になるべく産まれた。だから、人並みの幸せは望んではいけない、のだと思うようになった。

 60歳の手前で、『介護』が始まった。

 介護施設でも、随分、騙された。

 それでも、『いつでも折れる』ようなことは無かった。

 守るべき者がいる。

 外野は黙っておれ。

 世の中は、「敵」ばかりでは無かった。

 振り返れば、どこかで誰かが助けてくれていた。

 もし、タイムマシンが出来て、過去に帰って、違う選択肢を選べるとしても、同じ選択肢を選ぶだろう。

 その道で待っている人々に会えなくなるなんて考えたくは無い。

「こうすれば良かった」と言う人がたまにいる。

 アンタは神様じゃない。

 後悔は一杯した。でも、考えることは出来た。

 失敗を「言い繕う」人間は「下品」だ。

 失敗は「昇華」して、燃えつくすのだ。

「理屈っぽいね」と言う人がいる。

「理屈っぽい」から生きて来られたのだ。

 それが、「善性」だから。

 人生は「浪費」して当たり前なのだ。



 ―完―

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私の善性 クライングフリーマン @dansan01

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