耽美な文体に引き込まれて六話まで一気に読んでしまった。
放課後の教室で一人、小説を書いている男子高校生の葵、その原稿をクラスの一軍のトップに君臨する瀬名に読まれてしまうところから物語は始まる。
優等生だが友達のいない葵、瀬名とは生きる世界が違うと感じていたが、互いの秘密を共有することで、二人の心は近づいていく。
感受性に溢れる流麗で耽美な文章に圧倒され、二人のキャラ、とくに瀬名の艶然とした魅力に陶酔した。
人物描写や心理描写に使われる言葉がありきたりでも陳腐でもなくて新鮮だ。
作者はお若い方でU24作品。私には到底書けない瑞々しい純文学の、将来有望な作家をここにまた一人発見した。
BLは遠慮したい?そんな古い考えは今すぐ捨てて、とにかく読んでみてください。
心からおススメします。