罰ゲームでウソ告することになったんだけど、その相手が実は十数年間振られ続けてきた相手なんです。

黒兎 ネコマタ

罰ゲーム……?

 うちのクラスには、一人のインキャ女子がいる。伸び切った髪とメガネで目元は全く見えないし、いつも誰とも話すことなく本を読んでいる。


 そんな彼女の名前は、宮野こころ。今から俺がウソ告をする相手である。


「それで、何の用かな? 久田くん」

「えっとだな……」


 ウソ告とはいえこんな女に「好きです」なんて言えるわけ……ないッ!


「? 用がないなら早く帰りたいんだけど」

「あ、ちょっと待って、ください!」


 だって俺は、俺は──


「失望したよ。君はいつから私の時間を奪うほど偉くなったのかな?」

「あぅ、すみません……」


 こんな、こんなゴミでも見るような目を平気でむけてくる女なんて──


「はい、よろしい。じゃあ、私帰るね」

「うっ……ま、待ってくれ!」

「もう何?」

「大好きです。付き合ってくださいッ!!」

「……は?」


 ──出会った時から、大好きだった。


 遡ること一日。今日のこの瞬間に至る全ての始まりは、部活の休憩時間に唐突に始まった恋バナからだった。


 ◆ ◆ ◆


 この度は、「ウソ告」をお読み頂きありがとうございますっ!

 不定期更新になる気がするのですが、ぜひぜひこれからもお読みいただけると嬉しいです。


 あと、もし良ければ、星やハートを下さるとやる気を出して頑張れるので、ぜひお願いしますっ!!

 図々しいですけど、フォローなんかもして頂けると嬉しいなぁ、なんて……


 何はともあれ、この先も「ウソ告」をお願いしますっ!!

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