路地猫みのる先生の作品を読むたびに思うのは、言葉の一つひとつが、あとから心に届くこと。
この『騎士道は、三つの命の中に』もまさにその一編でした。
描かれるのは、戦いや名誉ではなく、“生きること”そのものの尊さ。
本作は『終末の王国~原初のアルカンシェルを求めて魔境の旅路へ~』のサイドストーリーにあたります。
単体でも温かな読後感を味わえる短編になっていますが、個人的にはぜひ本編を読んでから触れてほしい。
そうすることで、この物語がもつ「重み」や「命の連なり」がいっそう深く胸に響きます。
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秋の庭園、老騎士の教え、走り回る子どもたち。
その穏やかな時間の中で紡がれる“命の受け継ぎ”を、ぜひ皆さまにも一緒に堪能していただきたい。
読み終えたあと、思わずもう一度タイトルを見返しました。
また、ずっしりと後から胸に届く感動――
先生らしい、あたたかさと深みのあるこの短編、心からおすすめいたします。
こちらは、『終末の王国~原初のアルカンシェルを求めて魔境の旅路へ~』の主人公たちの幼い頃を描いた物語です。
あの、最強の女性剣士であるアルナールさまが、なんと七歳! それでも既に、今現在の彼女らしさが随所に見られます。
可愛くもあり、堂々としていて、読んでいて思わず笑みがこぼれる魅力たっぷりの幼少期エピソードです!
彼女を取り巻く仲間たちも個性豊かで生き生きとしており、とくにアルナールさまの「100個集めるシリーズ」では彼女の性格がよく表れていると思いました。
詳しく書くとつまらなくなるといけないので、是非読んでみてください。
そして初登場のバロン爺も印象的。自分の好きな、強めのジジイキャラで、アルナールさまとの掛け合いは、時に笑えて、時に感動します。
面白すぎて、拙作の執筆を放置して全9話を一気読みしてしまいました。
本編を知らない方でも十分楽しめる、笑いと感動のスピンオフです!