人類側を裏切った俺が転生したら勇者の幼馴染だった!!
びびp
プロローグ・前編
俺の名前はアッシュ
目覚めたら赤ん坊になっていた。
(な、なぜだ俺は死んだはず…!?)
(そうだ、今まで何があったかまずは整理だ)
俺は冒険者をしていた。
俺の所属していた冒険者ギルドは冒険者が一番多い場所と言われる国にあった。
俺のパーティーはギルドの中で一番依頼成功率が高かった。
勇者が来るまでは…
ある日、俺はいつものように依頼達成後の打ち上げをしていた。
「その魔物の群れを魔法一発で丸焦げよ!やっぱりアッシュは凄いよな」
隣に座るパーティーメンバーの一人が、俺の肩に腕を回して今日の出来事を酒場の客に話している男の名前はカワード。
(武勇伝を話すのはいいが、俺の肩に腕を乗せないとできないのか)
俺が呆れていた時、一人の男が入ってきた。
カワードは俺の肩から腕をどかしながら言った。
「あいつが勇者様だってよ、なんでも最近、魔王軍の襲撃を一人だけで追い返したらしいぜ」
勇者の噂を聞いた酒場の連中が騒ぎ出す中、俺は立ち上がった。
「アッシュ、どうした?」
俺はその声を無視し勇者に近づき勇者に話しかけた。
「お前が噂の勇者だな」
目の前の男は、俺を見て不思議そうに返事をした。
「そうだけど、僕、君に会ったことあったかな?」
(こいつ、せっかく俺の話で盛り上がってるときに水を差し上がって…加えて鼻につく喋り方しやがって)
俺は目の前の男の態度に苛立ち言った。
「俺と勝負しろ」
その俺の言葉にパーティーメンバーの一人が後ろから駆け寄ってきた。
「何を考えてるアッシュ、お前は強いが勇者に勝てるわけないだろ」
俺はその言葉に言い返そうとした時、勇者が言った。
「分かった、受けて立つ」
「「「は?」」」
勇者と一緒にいた奴らが驚き勇者を見ていた。
勇者は仲間を小声で説得して俺に向き直って言った。
「勝負内容はなんだ?1対1か、それとも」
俺は勇者の言葉に被せ言った
「勝負内容は、ダンジョンを先に攻略した方が勝ちだ」
俺の言葉を聞き勇者は俺に聞いてきた。
「何処にあるんだ?」
「最近新たに発見された未開拓のダンジョンがある、
明日の昼、ギルドに集合だ」
俺の言葉を聞き勇者は笑いを堪えるように言った。
「分かった、遠足みたいだな」
その言葉を聞き俺は舌打ちをし振り返りその場を後にした。
帰る途中パーティーメンバーに色々言われたが無視し去り際に言った。
「明日の朝ダンジョン攻略のため必要な物を買いに行くぞ」
そうして俺は帰路に戻った。
翌日、俺達は準備を済ませギルドで勇者を待っていた。
俺達が待っていると勇者の声が聞こえた。
「よう、道案内よろしくな」
俺が振り返ると、俺の前に立ち勇者が続けて言った。
「まだ自己紹介してなかったな、俺の名前はアレン、勇者をやらせてもらっている」
勇者に続き後ろにいた奴らが自己紹介をし始めた。
「クレアだ剣士をしている」
「シーネです、回復魔法を使えます」
「ソフィーです、主に風魔法を使えます」
勇者達の自己紹介を終えて気づいた事が一つ…
「男女比どうなってんだ」
俺の言葉が刺さったのか勇者は明後日の方向を向き指で頭をかき言った
「あー、次は君たちの番だ」
それを聞き俺の後ろから声が聞こえた。
「俺の名前はカワードだ剣士をしている、隣にいる女がミレディ、援護、回復をしてくれている、こいつは」
カワードが俺の肩に手を乗せ自己紹介をしようとしたので俺は手を払い言った。
「自分でする、俺の名前はアッシュだ、言っとくが俺はお前が嫌いだ、気安く話しかけるな」
それを聞き勇者はニッコリし言った。
「分かった、アッシュ案内頼む」
(そういうすました所がムカつくんだよ)
そうして俺達はダンジョンへ向かって歩き出した。
「もうそろそろ着くな」
俺は地図を見ながら呟いた。
そうしていたら後ろからソフィーとミレディ達の声がした。
「そうなの!アレン15歳だったんだ見えない」
「うちのアッシュと歳近けぇじゃねえか」
(なんであいつら仲良くなってんだ…)
俺が呆れているとカワードが余計な事を言った
「アッシュはな17なんだぜ」
「カワード」
俺は静かな声で名前を呼んだ
「お〜、怖ぇ」
カワードは笑いながら言っていた。
そんな話をしているとダンジョンの入り口が見えてきた。
「着いたぞ」
立ち止まり言った俺の横に皆が立ち、それを見たカワードが言った。
「いかにもって感じだな」
カワードが言う頃、勇者が俺の隣に並んできた。
俺は二歩前に出て勇者へ指を差した
「今から俺とお前は敵同士だ」
勇者はその言葉を聞き真剣な顔で言った。
「分かった」
それを聞き俺と勇者はダンジョンへ入って行った。
読んでくださってありがとうございます
思ったより長くなったので前編、中編、後編で
お送りします。
この話が良かったと思う方は、いいねよろしくお願いします。
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