詩 『死』 2

やましん(テンパー)

詩『死』2


 ぼくのさいごのとき、


 それは、ほとんど確かに想像できる


 父も母もそうしたからだよ。


 ただ、両親には


 それなりの、お葬式をだした


 でも、ぼくには、お葬式はないだろう、


 お金がないからね、



 小さな車がやまをのぼり、


 斎場の入口で、お寺さんが読経をする。


 それで、おしまい


 それで、いい。


 でも、くまさんやぱっちゃくんは、


 どうするだろう?


 もしかしたら、斎場のうえに


 くまさんとぱっちゃくんの形の雲が、


 漂うだろうか?


 もし、そうならば、


 ぼくもいっしょに、雲になって


 大地を見下ろすだろう。


 そうして、消え去るだろう。




        🐻 🐼 👦 ⛅



         ☁️       ☁️


            🏭️















 


 

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