中世ファンタジー風の世界観が、物語中盤で一変して近未来SFへと接続される構成が最大の見どころだ。 「あとはよろしく」と日本語が浮かぶ月の正体が、2205年の地球から放たれた宇宙船「かぐや」であるという設定が秀逸。 イケメン好きなAIや、お姫様による「ハニートラップ(?)風の勧誘」といったコミカルな要素を交えつつ、科学の知識で危機を乗り越える展開が心地よい。
「異世界×科学」というテーマで、知識を活かして無双する展開を好む読者。物語の前提がひっくり返るような世界観の反転(センス・オブ・ワンダー)を味わいたい層におすすめできる。