2. 【夜明けと陰鬱】

陰鬱よ 明日に蔓延る静けさは


漣の如く 連れられて


生涯、堕ちて征く後悔と


冷え切った 爪先に月と蛍


踏み出す勇気は 甲斐性無しで


ぼんやりと 視界は揺らぐので


その温もりが まだ希望の兆しを示して


それでも歩けない僕は 俯いて


紡いだ言葉に意味亡くしては


堕ち続ける 惰性を消化するにはまだ


臆病を自覚して 晴れを待つのみで


平気な振りだけ桜花した

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彼岸花 アキトワ @Akitowa0527

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