彼岸花
アキトワ
1.【青褪め】
劣情は、僕の声に欺いて
いつの日か咲いた彼岸花
きっと、きっと、青褪めの
触れた芥は僕のまま
抱いた水面の泡沫は
想い爆ぜた花火の外
耽けた合間の寂しさを
未だ嘗て知らぬまま
ただ、俯き青んだ僕の意図
汲み取れはしないと君ならそう思う
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