4.モアイ像の対処法

「そういえば、たまにモアイ像が飛んでおりますわよね?」


「飛んでる」





「そういえば、たまにモアイ像に襲われますわよね?」


「襲われる」





わたくし、幼少期から剣道を習っておりますの。だからモアイ像など剣道キックで一撃ですわ」


「キックするのか……」





「あなたは何か習っておりますの?」


「中学まではサッカーをやっていたな」


「ということは、モアイ像を……」


「殴って壊してる」


「キックしないのですわね……」





「そういえば、宇宙人に会ったことはありますの?」


「会ったよ」


「え!?」


「この状態の俺たちを宇宙人と言わず、誰を宇宙人と言うべきか……」


わたくしたち、きっと宇宙船を見かけたら襲撃してしまうのですわ……」





「ちょっと休憩したくなってきたな」


「ではそこにある惑星に行くのですわ」


「そうだな……って、あれはラブホテル星じゃないか。さりげなく連れ込もうとするな」


「ラブホテルは休憩する場所なのですわ?」





「ところでわたくしたちって、織姫様と彦星様みたいですわよね! 悲運を乗り越え100億年ぶりに再会した二人なのですわ!」


「ああ、これから天の川で天下分け目の決戦をするんだよな」


「えっと、そういう話でしたっけ……?」





「織姫様と彦星様は仲良しなのですわ! 決戦なんていたしません!」


「そんなことはない。天の川に浮かぶ星々は、二人の喧嘩に巻き込まれた者たちのなれ果てだ」


わたくしたちは死屍累々を眺めながら恋愛成就だの甘っちょろいことを願っていた……?」





「七夕では毎年、あなたのことを願っておりましたわ!」


「そうか」


「ご飯がふっくら炊けますようにって!」


「いつもご飯が美味しかったのはお前のおかげだった……?」

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