これは君と僕の戦争

@sameravary

第1話

超少子高齢化により日本の人口は減る一方である。

50年も前には発展先進国のトップに数えられていたが、その影を微塵も感じさせない核兵器のない平和ボケの国として他国に摂取される国ーーそれが今の日本だった。

無能な政府は『一夫多妻制』を設けた。しかし、それは悲惨な結末を迎える。なんと女性が女性にしか目向きしなくなったのだ。仕方なく政府は新たな制度を設けた。

ーー『〝男女ペア〟制』。

産まれた頃から婚約者が決まっており、〝ペア〟と25歳までに子供を持たない一般人は15年の懲役、及び3000万の罰金がかかせられた。

人は妥協が恋愛という衝撃的な真実がある。理想を追い求めると、晩婚は必須なのだ。寧ろ、シンデレラは結婚に向いていないのではないだろうか。姉達に虐げられつつ、野心に燃える彼女の心が如何に〝灰色〟なのか容易に想像できる。

そういう屁理屈を永遠と垂れ流しにしたい訳ではないのだ、僕は。

春の桜が日本はまだ健全であると訴えている。しかし、アメリカから自衛隊の派遣を促されて、今、正に日本人が死んでいる。

僕は今年で16歳になる。

僕の〝ペア〟は、羽宮リンという同い年の女の子だった。書道と和菓子が好きなおっとり優しい子だった。

僕の人生が狂ったのは、『〝ペア〟制度』の中に〝ペア〟が死んだら、〈もう片方も死ななくてはならない〉という掟があったからだ。

僕は今日もリンと手を繋いで学校の帰り道を歩いていた。

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