苗木の詩
苗木
腐る水燃ゆる砂
手を伸ばせば霧が絡む
幻の手に触れたはずが
血に変わってしまった!
誰もいないとは言えぬ
いや、いるかもしれぬ
でも影だけが踊る
揺れて、裂けて、止まらぬ
嗚呼!胸の中で
水が腐り、砂が燃え
声は泡になり、空気に溶け
それでも、まだ届かぬ痛みを抱え
わたしは叫ぶのだ!
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