性転換病ってなんですか?
奏ルカ
第1話 プロローグ
どうも皆さんこんにちは!
僕は元気な高校生2年生の東雲四季!
今日も今日とてめんどっちぃ学校に向かって歩いているよ!
……なんていってテンションを頑張ってあげようとしてるけど限界があったようです、はい。
僕が今登校している学校は「櫻田高校」ごくごく普通の高校だ。志望理由は家から近かったから。それ以上でもなくそれ以下でもなく、本当にこんなものなのだ。
そんなこんなで道を歩いていると
「よ、四季!元気か?」
と声を掛けてくる元気な男の子がきた。こいつの名前は草薙統也。身長はなかなかに高い175cmくらい?で体つきもまあまあ良く、顔もそれなりに良いというなかなかにスペックの良い男だ。
「元気じゃないけど元気だよ」
と適当に返していると
「おっはよ〜!しきー!」
ともう一人が話しかけてきた。
彼女は朝比奈麗華。僕の幼なじみで、よく一緒に帰ったりなどと仲のいい女の子だ。顔もスタイルもよく、学校では一定の人気を得ている。
「おはよう、朝から元気だな麗華は」
「そりゃそうだよ!元気にやってかないとつまんないからね!」
と会話をしながら校内に入った。
そうして席に着くなり統也が
「なあ、最近聞く『性転換病』って知ってるか?」
と聞いてきた。まあちょくちょく聞くので知っている。
「知ってるよ、それがどしたんだい」
「いや、あれって本当なのかと思ってな。非現実的すぎてあんまわかんないんだよな」
「確かにそうだなー」
と聞き流していると朝のSHRが始まる時間になっていた。
(性転換病なんて本当にかかるのかね)
などと思いながらも、なんとなく学校生活を送っていた。
家に帰り、ご飯を食べたり風呂に入ったりしていると、良い子は寝る時間になっていた。
「僕は良い子だからそろそろ寝ないとな」
「お兄が良い子ってなんのじょーだん?」
なんて生意気な事をいうこいつは東雲一歌。僕の中学生の妹だ。
「冗談ではない、本当のことだろ。僕は良い子だ。だから寝る!」
「ただ眠いだけなんじゃなくて?」
「まあそうとも言う。てなわけでおやすみー」
「おやすみー」
と軽口を叩きながら自分の部屋に戻り、布団に入る。ふと、統也に言われたことを思い出して、
(性転換病なんてかかるのかね……学校で同じこと考えたな)
などとしょうもないことを思いながら眠りについた。
……チュンチュン
小鳥がさえずっているよ、美しい朝だね。
二度寝してぇぇぇぇ
なんて思考は捨てて布団から起き上がる。
そして自分の部屋のドアを開けようとした時に、服が少しぶかぶかなのに気がついた。だがなんでもないだろうとリビングにおり、洗面台にいって鏡を見たら……
そこには美少女がいた
「……は?え……ん?は?」
えっとえっと落ち着け落ち着け深呼吸しよう。
スーーハーー……よし
「……誰、この子?」
どうやら、僕は性転換病にかかってしまったらしい。……え、これからどうしよう、なんて説明しょうと頭を抱えながらも、とりあえず
「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
と叫んでおいた。うん、寝てたらごめんな、我が妹よ。
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