自分が書いた小説を読んでもらう方法

 

第1話

女「私が書いた小説全然読まれないの。タイトルもあらすじもキャッチコピーも投稿する時間もちゃんて狙ってるのに! マジでムカつく」


男「いい方法があるよ」


女「どんな方法?」


男「とりあえず、山奥にコテージを建てて本棚に自分が自費出版で作った本だけ置いとくの」


女「置いててもスマホでSNSとか見るんじゃない?」


男「大丈夫。Wi-Fi切っちゃえばいいんだよ。もし使えないんですけどって言われたら、山の奥ですからねって言い訳出来るし」


女「山奥のコテージに来る客なら自分で本ぐらいは持って来そうだけど?」


男「10年前ならね。でも今は、電子書籍が台頭してるから紙の本をわざわざ持ってくる人なんてそうそういないよ。だから、Wi-Fiを切ってそこを逆手に取るんだ。でも、ダウンロードしたものは圏外でも読めるよねぇ。その時はどうしよう。圏外でもスマホが使えないような違法電波を開発するしかないかなぁ」


女「なるほど。でもこの方法だと、たとえ読んでもらえたとしても感想とかは貰えないよねぇ」


男「面白ければ帰った後にTwitterに『山奥のコテージにめちゃくちゃ面白い本あった』って上げてくれるんじゃない? まぁ、面白ければの話だけどね」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

自分が書いた小説を読んでもらう方法   @hanashiro_himeka

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ