お話壱 もし街中で刺されたら

うんちくん:

あっ、GODさん、こんにちは!今日は、どんな話をしてくれるの?


GODさん:

うーむ、そうじゃな。今日は、『もし、通り魔に遭遇したら。』という内容で、話していこうかな。


うんちくん:

うわあ、いきなり、物騒だね。物語始まってそうそうの内容とは思えない!


GODさん:

そうじゃろ?わしの思い描くロックとは、そういうもんじゃ。


うんちくん:

へえ。じゃあ、お話おねがいします。


GODさん:

よし、じゃあ、ちょっと待って。えへん。咳ばらいを一つしてと…。


うんちくん:

はやくー。


GODさん:

うんちくんが、新宿歌舞伎町や、大阪の西成区を歩いていたとする。まあ、人間たるもの、観光や社会科見学で、スラム街やヤクザの根城を見に行くことがあるじゃろ?そんなところじゃ。


うんちくん:

へえ!人間って、そんなことも勉強するんだね!


GODさん:

そうじゃ。物好きが多くてのお。


うんちくん:

それでそれで?


GODさん:

その界隈を何気なくほっつき歩いて、ヤバそうな人間をスマホで写真に収めていたとする。するとじゃ。


うんちくん:

え?どうなるの?わくわく!


GODさん:

するとな、突然死角から、刺客が現れるんじゃ。自分の身体に、何かが突進して来たかと思うと、腹に激痛じゃ。


うんちくん:

何それ?どうなっているの?


GODさん:

腹を押さえてみると、温かな赤い液体が、とめどなく溢れてくるんじゃ。自分の血と気づくのに、ずいぶん時間がかかる。もはや、死は目前というのにじゃ。


うんちくん:

そりゃ大変!どうしよう!?


GODさん:

そういう時はな、つい、『誰か助けて!!』と叫んでしまうもんじゃろう?


うんちくん:

そうだね!困ったときは、誰彼構わず、声の限り叫んでしまうよね。


GODさん:

そこが致命的なミスなんじゃ。それが生死を分かつんじゃ。


うんちくん:

どういうこと?


GODさん:

人間というのは、残酷なことに、傍観者効果という心理が備わっていて、誰彼構わずに放たれたメッセージに対して、『誰かが助けるだろう。』という心理が働くんじゃ。


うんちくん:

ええ!じゃあ、助けてもらえないってこと?


GODさん:

まあ、その場に通りすがりの人が沢山いればなおさら、という話で、人通りが少なければ、傍観者効果が薄まって、助けてもらえる確率は高い。


うんちくん:

じゃあもし、人が沢山いる中でだったら、どうすればいいの?


GODさん:

良い質問じゃ。そういう時は、『そこのあなた!助けてください!』と特定の人に助けを求めたら良いんじゃ。


うんちくん:

なるほど!困ったときは、特定の人に声をかけたら良いってことだね!ありがとう!GODさん!勉強になったよ!


GODさん:

うんちくんも、治安の悪いところを歩くときは、気を付けてな。


うんちくん:

うん!僕、GODさんの教えてくれたこと、守って無事に生き残るよ!

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