国勢調査、調査票を持ってきました

@ZuoJiaFuu

第1話 応募から説明会まで

 市の広報誌に「国勢調査員募集」の案内が出ていた。5年に一度の国勢調査。以前住んでいた地域でも国勢調査はあった。その時は近所のおじいさんが、いや、お兄様が回って来た。結構ヨタヨタ。それを見て『きっと楽なんだろう。』と思っていた。

 今回は仕事もやめているのでやってみようと思った。Webで申し込むと連絡が来て面接に呼ばれた。それから4ヵ月、内定の連絡があった。

「2調査区で約140世帯です。お願いできますか。」

「ありがとうございます。お願いします。」

 濡れ手に粟だと思ったまま受諾した。

 最初の面接のときに貰った資料を後で読み返すと『2調査区100世帯』と書かれていた。『うん?世帯数により変動します、とも書いているあるから、ますます濡れ手に粟?』まだ、そう信じていた。

 8月後半に日程時間指定で説明会案内が届いた。幸いスケジュールは空いていたので、そのまま出席の回答を返した。

 2時間予定の説明会に出る。さぞみっちり教えてくれるのだろう、と思っていたら、前半は慣れない若手職員の棒読みの説明と有名芸能人(今はあまり売れていないが大御所級)のビデオ。後半はベテランの説明。こちらは分かりやすかったけど、45分以上残して終了。

 結局全体として分かったこと。自分で資料をよく読まないと分からない、ということ。

 当日もらったもの。市が作った説明会資料、国が作った標準資料。そして各担当の地図、記入用紙2種。別途自宅に配布用資料が大きな段ボールで届いた。

 そして分かったこと、かなり事務作業が多いこと。そして人伝えに聞いたこと、大変だよ、メンタルも、体力も。こんなに沢山の資料を一度に持って配るのはどうしても無理だということ。

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