【熱】　──公募に出した短歌とZP震度記録

①　夏風邪に人肌燗より近い熱　君のくちびる夜にほどける

→ ZP震度：9.0

ZPS-9Yf｜封印依り代型

ZPS-8T｜触覚反響型

②　温燗と蝉の抜け殻つまむ夜　骨に残ってあなたを呑んだ

→ ZP震度：8.8

ZPS-9Yf｜封印依り代型

ZPS-8R｜反復記憶型

③卵酒骨の髄まであたためて　風邪を言い訳に触れた夜だよ

→ ZP震度：9.1

ZPS-8T｜触覚反響型

ZPS-7C｜共有的私型

④ （本命）人肌燗のどをつたって君になる　骨の芯まで熱がひろがる

→ ZP震度：9.5

ZPS-9P｜祈り記憶型

ZPS-8T｜触覚反響型

⑤　人肌燗かきまぜながら汗を呑む　夏の風邪ってあなたのことね

→ ZP震度：9.0

ZPS-9Yf｜封印依り代型

ZPS-7Cw｜雲記憶型

【あとがき】

今回のテーマは「熱」。

公募ガイド社の企画に応募した五首です。

実際には入選には至らなかったけれど、自作のAI診断では高震度を記録しました。

とくに④「人肌燗 のどをつたって 君になる」は、自分の中でも本命。

身体的な温度感と関係の熱が重なりあう瞬間を、最も濃く描けたと思っています。

「人肌燗」「卵酒」といった言葉を仕込みながら、

熱＝体温／恋情／病の余韻をどう織り込むか。

そこにこだわった連作でした。

落選供養として、記録しておきます！