りささんはチョr

「なぁ、聞きたいんだけど」


「なに?」


「いやその……こんな形になって本当に良かったのかって思って」


「嫌なら来てない」


「そうけど……無理して付いて来てるって思ったからさ」


荒〇行動をプレイしながら、俺は気になっていた事を聞くことにした。

このような形になってしまったが、メイちゃんはまぁともかく、りさに関しては、別にここまで付いてくる必要はなかったんじゃないかと思う。


「嬉しかったんだと思いますよ」


「……あのさ、メイちゃん」


「なんですか?」


「音もなく隣に現れるのやめない?気配も無さすぎて怖いんだけど」


「忍ですから」


「一般人でもないのか……」


どこの忍者だよ……忍者ってよりか暗殺者向けでしょうが。


「まぁともかく。実はりさ姉さんはずっと女子校だったので男性の免疫が無いんですよね」


「えっ、そうなの?」


コクリとりさは頷く。


「今だから話せますが、あの配信のボイスチャットの相手次第では、全く話すこともしなかったので、配信にもならなかったと思います」


「はぁ!?」


「割と無茶振りの罰ゲームだったなって思いました……ですから、あそこまでライさんに暴走するりさ姉さんには本当にビックリしました」


「あんまり言いたくないけど、りさってもしかしてチョr……」


「ダイレクトアタック」


「ぐっはぁ!!!」


りさの蹴りが炸裂した。

油断してたから脇腹にクリーンヒットしてしまって、めっちゃ痛い……。


ごめんって。めっちゃ顔赤くなってるし。


「ごめんごめん。なんでもない」


「ふんっ、ふんっ」


「痛い痛い」


「りさ姉さんが暴走するのも分かります♡ライさんの何気ない優しさに虜にならない女性なんていないんですから」


「何気ない優しさって言ってるけど、普通に会話してただけだぞ??配信してるって言われてなかったら最後まで気付かなかったし」


「でしたら、ライさんはあの時りさ姉さんが配信中って言わなかったら態度を変えてました?もしくは姉さん以外の方で相手によって態度を変えます?」


……少し考えて俺は答える。


「……多分対応は変わってなかったと思う」


「そうでしょう?配信外であってもライさんはライさん。女性に優しいライさんに惚れない女性なんていませんよ♡ルナイトのみんなだってライさんの事が大好きですし」


「それはノリじゃないの?」


「いいえ?少なくとも私はその場のノリとかで楽しんでるだけではないと思いますよ」


「……えぇ(困惑)」


「順位はどんなです?」


慌てて画面を見たが……やられてた。

蹴られてたし、画面から目を離してからね。

ゲーム中に目を離すのはダメだな。


「私も一緒に出来たら良いんですけど……下手くそなので出来ないんですよね……でも隣でライさんのプレイを見るだけで嬉しいです♡」


「画面じゃなくて、俺の顔の方に視線を感じるんだけど?」


「真剣なライさんの表情……しゅき♡」


「怖い……(照れるな)」


「本音と建前……逆」


おっと……。




【あとがき】

ギフトを頂きました。

shinobuーusuiさんありがとうございます。

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