第6話:真相①

結論から話そう。

杖は、玩具だった。

内蔵された電池は、杖が持つリモコン機能を動かす動力源だった。

なんのリモコンかと言うと…、

ゲームのコントローラーに近いらしい。

つまり、この銀杖は、信じられない程の豪華な飾りと精巧な造りで金と手間を掛けた、ゲームのコンローラーなのだ。

これが、何を意味するのか。


「先輩。」

相棒が俺に声を掛けてきた。

「俺、どこかで彼女を見た事があるような気がして、一人で調べてたんですが…、この映像を見て下さい。」

パソコンを起動させた相棒が俺に、ある映像を見せてきた。

それは、コスプレをした少女がゲーム画面の中の敵を倒している映像だった。


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