女子高生のヒロイン、神納木ほたるが塾の帰り道に突然吸血鬼達の世界に連れ去られてしまうことから始まる、ホラー要素ありの現代ダークロマンスファンタジー作品です。
彼女に〝あるモノ〟を植え付けた吸血鬼を早く探し出さないと命が失われると知らされ、さあ大変!
ほたると行動を共にする、ある組織の執行官の吸血鬼・ノエ。彼は顔は良いのですが、どこかのらりくらりしていて、どこまで本気か良く分かりません! しかし、ほたるはノエを信用するしかないという、どうにもならない現実がつきまといます。
二人は利害が一致して、行動を共にすることになります。そんな二人の心の中に、静かに〝想い〟が芽生えてきます。しかし、これは運命の皮肉と言うべきなのでしょうか!? 互いを想い合う気持ちが大きくなればなるほど、すれ違ってしまい、どんどん噛み合わなくなってしまいます……!
果たして、ほたるは無事普通の女の子に戻れるのでしょうか……? 二人の想いの行方は……?
少女漫画的王道恋愛作品や、吸血鬼作品のお好きな方にオススメです。
普通の女子高生として暮らしていたほたるは、ある日暴漢に襲われてしまいます。
が、その暴漢はなぜか死に、そこからほたるの日常が音を立てて崩れ去って行きます。
ほたるの前に現れた、ノエと名乗る青年。彼はなんと吸血鬼。
ほたるは吸血鬼の世界に連れ去られ、裁判を受けさせられ——全く身に覚えがないのに!
そんな物語、関係性がまあ〜良いんです。ほたるとノエだけじゃありません。多種多様な登場人物たちが、多種多様な関係性を結んでいる。その中でも、わたしはほたると、後々姿をあらわす上位存在スヴァインの関係性がもう大好物でした。
健全な関係性ではないかもしれない。でも、そこに横たわるお互いの激重感情がたまりませんでした。
あと、ほたるとノエも、お互いを想い合うばかりにすれ違っていくのが、大変美味しく……
関係性が大好物の方はぜひ!読んでみてください!!!
現代日本で暮らすヒロインほたる。
いきなり連れて来られた吸血鬼たちの世界で殺人容疑により裁判にかけられ――から始まる物語です。
何も知らずに傷心を抱え、無力なほたる。
仕事だからと言いながら守ってくれる、つかみどころのない男ノエ。
惹かれ合わないはずもなく――。
なのに心を許すのをためらう理由が双方とも何重にもある!
もう笑っちゃうぐらい関係が進まない!
一歩進んだら三歩後退したうえに横っ跳びして離れるぐらい踏み込まない!
なんだこいつら(笑)
……だけど先へ先へと物語を読まされてしまいます。
二人の心の揺れが細かく描写され、会話のすれ違いに悶えます。
張り巡らされた嘘――ではなく、「伝えていないこと」が次々に明かされていきます。
本作オリジナルの吸血鬼社会の設定が面白くて、始祖から枝分かれする系譜と彼らの力関係には政治劇みが感じられました。そしてその果てにある、吸血鬼の能力を駆使したバトル!
そんな吸血鬼世界へ放り込まれた人間ほたるが追い詰められていくさまが、まあ地獄でよきですね。
ボロボロに傷を負いながらスカした態度を崩さないノエも大好きです。
でもこの二人、どうにもならないでしょ……と思えてしまうんです。障壁がありすぎて。
しかしそこに輝く「ハッピーエンド」タグ。
本当? 本当なの?
さあ、あなたも作者を信じ、読み進んでみませんか!