冒頭にある「神様はサイコロを振らない」と言う言葉。
最初は「そういう意味なんだなー」と思いました。知識として覚えました。そしてそのワードが最後に意味を変えて、今度は知識としてではない新しい感情になって胸に届きました。
短編のためネタバレ配慮で多くを語ることはできませんが、どれだけ自然に洗い流しても、滑らかにこびり付いた記憶があることでしょう……と言うことだけ。そしてそれを願わずにはいられないと言うことも。
『神様でもサイコロを振るらしい』と言うタイトルなんですが、最後には神様に願ってしまう。主人公たちの未来にある蓋然性を高めるサイコロの目が出ますように、と。