第三話 真の''祟''の始まり
翌朝、村中でまた一人行方不明者が出る。しかも、症状は以前の雛見沢症候群とは違う。見つかった者は幻覚に苦しんでいて、「終わるはずのない夢から目覚めてしまった」と言う。
沙都子は動揺を隠せない。「私が……また、何かやってしまったのか?」
梨花は首を振る。「わからない。でも、これが“終響”の祟りかもしれない。私たちが今まで逃げてきたものを。」
四人は村役場の記録を調べ、古い日記やH173の痕跡を追う。入江機関の残した資料の中に、「終響」と名された実験プロジェクトの記録があった。それは雛見沢症候群を超える、意識操作と時間干渉の研究であり、梨花の“繰り返す者”としての力を測定・制御しようとするものだった。
圭一は震える声で言う。「それは……入江機関の新しい実験なのか?」
梨花は静かに答える。「このループはまだ終わっていない。私たちは、“終響”を止めなければ――」
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