第39話 唐突な打ち切り

 王子のため世間知らずな俺にとって150万ルージュがどれだけの金額なのか分かっていなかった。

 そもそも、王国とスネークヘッドだと通過が異なるというのは後からエルナンに教えてもらったほどだもの。

 広場で村長のお付き二人と落ち合い、今回は一般のお店を紹介してもらう。商品取引をするなら商会なのだけど、冒険者ギルドで素材を引き取ってもらったので一般の小売店でいいだろうってことで。

「まずは農具が欲しい、続いて日用品と釘とかの大工用具、かな」

 できれば機織り機とか、も欲しいところ。布と糸は多少買うつもり。

 農具の販売店に行ってビックリしたのだが、150万ルージュって相当な金額だと分かった!

 クワが50ルージュくらいなので、単純比較はできないけど、日本円で3000万円くらいの価値になりそうだ。

 モンスター素材……これほど高く売れるならモンスター素材だけで一ノ谷の財政が潤いそう。もちろん、モンスターの素材では持続的に安定して稼ぐことは難しいだろうから、別の手もかんがえなきゃだけど。しかし、そのころには一ノ谷の経営も安定してきているかも?

 馬車一杯の農具を買い込み、一度外へ。

 そんで続いて日用品……などなどで、三往復して再び馬車一杯に買い込む。

 

「よおし、これでしばらく大丈夫だな」

「次の開拓民が来ても大丈夫そうだね。むしろ、生産活動を拡大するために人手が足らないほどだよ」

 エルナンは道具に比して人が少ない、と言いたいのかな。

 人が増えると食料が不足するのだが、今の倍の開拓民になったとしてもまだ狩猟で何とかなる。

 これからの一ノ谷の様子を思い描き、頬が緩む俺であった。

 よっし、なんとかなってきたぞ!

 

 おしまい

 

 ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

 

 何やら結城編集からお呼び出しを受けたのだけど、やはり来たか。

 確かに僕の作品のアンケート結果が、低空飛行しているのは確かだ。

 これまで結城編集が頑張って僕の作品に手を入れてくれたんだけど、アンケート結果は鳴かず飛ばずだった。

「お待たせしました。結城さん」

 俺が到着すると、結城さんは渋い顔でパソコンを操作していた。

 結城さんは三十代半ばの男で、中背痩せ型、黒い髪をオールバックにしてメガネをかけた仕事が出来そうな雰囲気がする人だ。雰囲気じゃなく実際できる人だと俺は思ってる。

 ありがたいことに、これまで何度も俺の作品に手を入れてくれてたんだよ。

「すまない、うみくん」

「う、打ち切りですか?」

「あ、ああ」

 金槌で頭を打たれたような気分だった。僕はお酒を飲めないから、お酒で悔しさを紛らわすことが出来ないけど、今夜は何か豪華なものでも食べよう。

「結城さん、これまでありがとうございました……」

「力及ばすですまなかった。次回作で復讐しよう。俺も出来る限り協力する。連載を勝ち取ろう!」

「は、はい……」

「今回は起伏が少ない、展開が遅い、が悪かったのかもしれない。個人的にはノンビリとした感じが出て良いと思ったんだけどね」

 結城編集が何やら分析しているが、なんにも頭に入ってこない。まあ、次だ、次。

 

 ちゃんちゃん。


※申し訳ない。久々に打ち切りエンドとなりました。。見捨てず次回作にご期待ください。

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第四王子の不毛の辺境開拓記だモ~裸一貫で放り出され、押し寄せる開拓民が来る前に何とかしないといけないけど、土魔法があれば物流とインフラを力技で整備して何とかなるさ~ うみ @Umi12345

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