視線
ふと目が合う。
ついと逸らす。
なぜこちらを見ているのだろう。
いつも気づかなかっただけで、見られていたのだろうか。
まだ視線を感じる。穴があきそう。
どうしよう。読書に集中できない。どうしたらいい。
何か言ってくれればいいのに。それともこちらから訊けばいいの
か。いやだなあ。でも背に腹は代えられない。
「なに」
「なにも」
訊いたのに。勇気を出して訊いたのに、それはどうなの。
視線が外れた気がする。ほっと息をつく。
なんだったんだ。
今日は読書に集中できない。いつもと違うことをしないでほし
い。コミュニケーション取るのは苦手なのだから。そっとしてお
いて。
学生 @kknnk
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。学生の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます