図書館
休日。だらだら布団の中にいたい気持ちを堪え、足を床に下ろす。ひんやり冷たい。少し目が覚めた。
本を返却するために図書館に行かなければならない。沢山借りるけれど、読めたのは2冊。読むのが遅いのに、興味を引かれた本をつい手に取ってしまう。仕方がない。読めなかった本で気になるものは、購入しよう。
ごはんは作らない。作る時間がもったいない。料理している時間を睡眠か読書か、限りなくやる気は出ないけど勉強に充てた方がいい。料理が苦じゃない人の気持ちがわからない。尊敬の念すら覚える。生涯の中で一番後回しにされるのが料理だ。作らなくても手に入るから。
さて、うだうだ思っているうちに支度ができた。図書館へ行こう。誰かに合うわけでもなし、洋服も適当。考えるのが面倒だから。世の中には面倒なことが多い。面倒なことをしなくて生きていたい。
本に囲まれているのは好きだ。家でも本棚に囲まれている。扉以外の三方を囲まれている空間はとても落ち着く。余裕があれば、沢山本を買うのに、悲しいかな、懐具合はそれほど暖かくない。図書館様様である。
本棚を眺める。日本の歴史や、民俗学の棚を眺める。タイトルがなんとも刺さる。怨霊、祟り、霊魂…目が吸い寄せられる。3冊借りることにした。
小説ももちろん好きだ。恋愛小説以外なら読む。こちらも怨霊、祟り、陰陽師…などのキーワードが入っていると、 弱い。大好きだ。あぁ、ここにある本をじっくり読む時間が欲しい。限りある時間を、読書に費やしたい。ままならない。
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