4愛

君の熱っぽい眼差しを見ると

僕の心はかき乱される

ジリジリと疼いて

ついに君から目を逸らしてしまう

そんなに綺麗に通る声で

僕を呼ばないで

僕を呼ぶ君の声が

その眼差しが

脳裏に焼き付いて

眠りにつくことを許さない

ブラウンの髪を上げた君のうなじは

僕の心をかき乱す

君の熱っぽい眼差しが

僕に向けられることはないのだと知って

ひとしずくの泪が

頬を伝った

友情という一線を越えることを

何度も願った星は

365日に一度の流星群のように

煌めいては消えた

君の白い掌は

握るとどんな感触がするのだろう

君の熱っぽい眼差しが

僕にだけ向けられた時

どんな気持ちがするのだろう

二人っきりになれる所へ行かないか

懐かしい風の匂いがする秋に

陽ざしがステンドグラスを輝かせる昼下がりに

ジリジリと太陽が照り付ける夏に

満天の星を望む夜に

金木犀の香りが広がる丘で

オルガンの音が響く教会で

波が寄せては返る浜辺で

川のせせらぎが聞こえる橋で

熱っぽい眼差しをした君に

祈りを捧げる君に

海風に髪がさらわれた君に

手をのばし星を掴もうとする君に

愛の言葉を囁ける

そんな場所へ

二人でいかないか

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