概要
人生の幕が閉じる時、思い出したのはあなたでした。
百年の人生の中の、唯一の心残りは、戦死した夫と喧嘩別れをしたことだった。「紅葉」は短い夫との思い出を思い返していく。戦争の足音が近づいていた昭和のある時代、お見合い結婚をした夫と過ごすうちに恋に落ち、幸せな結婚生活を送っていた「紅葉」。しかし、ある日玄関扉が叩かれ渡されたのは、一枚の招集令状だった。それを見た「紅葉」は塞ぎ込み、泣き続ける毎日。まともにお別れも言えないまま、夫の出兵の日が来てしまって……。
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