第2話私がはじめてオピオイドを…
私がはじめてオピオイド(芥子から採れるアヘン、及びその派生物)を知ったのは18歳くらいの時と記憶している。
私は17歳から鬱病になり抗鬱剤を飲み始めた。薬はまったく効かなかった。
CLUBで週末だけ、幻覚剤やマリファナ、覚醒剤を使った。
そんなある夜、誰かがヘロインを持って来た。覚醒剤にしても煙を吸う使い方が一般的であった。注射器を使いだした奴は皆から無視された。ヘロインの効果はてきめんだった。他の薬とは全然別物だった。苦しんでいた症状が全て消え去った。もうCLUBに居たくもなかった。ただベッドで120パーセントのリラックスを楽しみたかった。それから30年間私はオピオイドを使い続けたのだ。
オピオイドは依存性が酷いのは知っていたが最初の
一回で私はジャンキーになったのだ。〜遠くの暴力が襲う。私の過去は悪の河。騙し密告し盗む。禁断症状の朝、もう辞めると言っても無駄。あの砂みたいなヘロイン!青い炎が私を包む。全てのオピオイドを使った〜
アヘン、モルヒネ、ヘロイン、コデイン、
ユーコダル、ディローディド、フェンタニル
昔はオピオイドを辞めるのは不可能に近かった。今はメサドンがある。メサドンを身体に
いれておけば禁断症状が起こらない。ただこの国ではジャンキーの為のメサドン治療は行なわれていない。メサドンはがん治療でしか
扱われない。まったく酷い話しだ。〜寒気に包まれ…風呂が1番だが、もうトイレにすら行けない。警官と看守の顔。畳の腐った汚臭
病気を治療するのが医者じゃないのか?
覚醒剤依存症の看護婦。この国でオピオイドはほぼ手に入らない。皆が覚醒剤!覚醒剤!
だ。あんな物はただの毒で何の約にもたたい
そして覚醒剤依存症など無い。依存性は鎮痛剤、鎮静剤の専売特許なのだ〜私はいつも病人の様だった。しかしオピオイド以外はどうなろうと構わないのだ。ジャンキー1日目の夜だ。
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