6.レタスサンドとぬるい野菜ジュース②
——金曜日 六時間目の授業開始直前 保健室
「星見さん、今日はベッド
くしゃっと髪を
入室
「春なのに、
「
そう
「失恋って寝てたら治るんですか?」
「ん? はは。こらこら」
ぽろりと
「治らないけどね。でも、
そんな先生とのやり取りが、私は、少しだけ苦手だった。
先生のことは、決して
だけど、なんというか、
そして、
だけど、鈴成先生のことをそんなふうに感じているのは、たぶん、私だけだろう。
先生は、女子生徒からの人気者なのだから。
モテるというよりは、
そう
「で、星見さんどうする?
「あ……、いえ……」
この高校には、男性と女性ひとりずつ養護教諭がいて、女性の養護教諭が真阿間先生。
普段は保健室の隣の健康相談室に
生徒に
けれども私は、そんな真阿間先生のことを
きっかけは、入学初日からクラスメイトを
「よく来てくれましたね。安心して大丈夫よ。私は、ここに来た子達を全力で守ります! だから、ここに
私が傷付けたクラスメイトが、カウンセリングを受けている
私は、ここに人を
私には先生の言葉を受け取る
私は、
そう気付いて、すぐにその場から
あれ
「私には、真阿間先生に相談できる話がないので、ここで座っていさせ」
言い
「……体育の見学をしてきます」
思ってもないことを言って、そそくさと保健室を
私は、プールの
私は、誰かと
そのことを、思い出したから。
規制されてしかるべき私達の 雲丹倉 ウニ @unikurayoyo
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