[啓発本]氷
@ruvaruva0107
氷
喉が渇いていたのでタンブラーに氷を入れてから水を入れた。
私が使っているタンブラーは氷が底に引っかかって氷が浮かない事が多々ある。
だが今回は氷が1つだけ浮いてきた。
私は瞬間的に社会と人生の残酷さと、それに抗う人の素晴らしさを感じた。
この氷を人だと思って欲しい。
1つだけ浮いてきた氷を、勇気を出してみんなが引っかかっている場所から人混みをかき分けるように違う場所に突き進んで行ったと捉えると、中々に立派な人だと感じるだろう。
だが下で引っかかっている氷はどう思うだろうか。最終的にはみな行き着く先は同じなのに、何をあいつは出しゃばっているのだろうかと。これは、何か成功を収めた人に対してくだらない嫉妬心を燃やし、あることないことで中傷する人と似た物を私は感じた。
確かにでしゃばり過ぎは良くない。水を飲み干せば最終的に氷の行き着く先は同じ、全て底に辿り着く。それは人だって最後はみな死が終着点だが、その前に素晴らしい景色を見ることができたなら、その出しゃばりや努力は無駄ではないと思う。
[啓発本]氷 @ruvaruva0107
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます