第4話 次の日

千津が「穂乃果ちゃん。穂乃果ちゃん」と穂乃果を起こした。


穂乃果は「あ、千津おばあちゃん。おはようございます」と千津に挨拶をした。


千津は「おはよう。穂乃果ちゃん」と穂乃果に挨拶を返した。


穂乃果は「今、何時だろう?」と時計を深く頭を下げて見て居た。


千津が「そろそろ学校に行かないと遅れるんじゃ無いかい?」と穂乃果に声を掛けた。


穂乃果は「そ、そうですね?昨日は学校を休んじゃってすみませんでした」と千津に謝った。


千津が「いいんよ。行きたい時に行けば良いんだから」とクワを持って畑を耕し始めた。


千津が「あら。これ、きゅうりが出来たからあの、おじさんにまた会ったら持って行きなさい」ときゅうりを袋に入れて穂乃果に渡した。


穂乃果は「ちょい行って来ます」と家を出て、袋を自転車カゴに入れて朝露駅に走って行った。


青藍中学校に向かって歩いて居たら、千津が持たせてくれたきゅうりを男子から取られた。


男子から「やーい。やーい。お前んち親が居ないんだってな?こんなきゅうり足で潰してやろうぜ」ときゅうりを袋から出し踏みつけてぐちゃぐちゃになってしまった。


ある女子の智佳が「辞めなさいよ。あなた達にいじめられる筋合いは無いわ。どっか行きなさい」と男子達を追い払った。


智佳が「いじめられる方もいじめられる方だわ。気を付けなさいよ」と注意された。


穂乃果は「ごめんなさい。私がボケッとして居たから悪かったのね?」と申し訳なさそうにお辞儀をした。


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