第2話  学校

穂乃果は「学校に着いた」と嬉しそうにして居た。


トコトコと歩く靴音が軽快に地面を歩き始めた。


穂乃果は「うーん。確か此処に学校があったはずなんだけど」と周りを見渡した。


一駅乗り過ごしたのかこちらには中学校が無かった。


穂乃果が「やっぱり、間違えた所に出ちゃったかもしれない」と思っていると、おじいさんが「なんだい?お前さん、見かけない顔だね」と穂乃果を見て笑って居た。


穂乃果が「あ、おじいさん。ごめんなさい。勝手に此処でお弁当を食べちゃって」と謝る素振りを見せた。


おじいさんが「いやいや、良いんだよ。最近では此処らへんで若いもんは見かけないからね」と穂乃果に話を始めた。


穂乃果が「そうなんですかー。何だか久しぶりに人と話した気分」とおじいさんに返事を返した。


おじいさんが「てへへへ。でも、若いもんと話をして居るとこちらまで若返ってくるような気がするよ」と話をした。


穂乃果が「それは、それはどうも」とおじいさんに会釈をして弁当を片付けた。


石段で食べるお弁当は空気が美味しく、気持ちが良かった。


おじいさんに「ありがとうございました」とお辞儀をしてまた、電車に乗って中学校に行ったが学校は終わって居た。

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