第4話 自分なりの闘い方

 起きた。自発的に起きたというより蹴って起こされた。女神トーナメントの開会式が午後から始まるから午前中しか戦闘訓練する時間が無いらしい。よくもまあその状態で参加しようと思ったな、って思った。多神であるならスケジュール管理の神様とか準備の神様とかに怒られそうだし、唯一神ならこんな焦っている神様を信じる奴はいないだろう。神なら出来ない事はないだろう、神だから。


 そうこう考えながら後をついていったらグラウンドっぽい広い空間に出た。神やその候補たちもスポーツして汗を流し、自己研鑽に励むのだろうか。運動でもってストレス解消とかするんだろうか。努力して得るのだったら神としてどうなんだろうか。努力の神様もいるのだろうか。


「ヌキオ、あっちに液を飛ばして爆発させなさい!」


 思いっきり腕を振った。なんか白い液が手のひらから指先にかけて滑って遠くに飛んだ。着弾(着液?)すると半径2cmくらいで爆発した。


「朝からナニか考え込んでるでしょ。あなたは性欲の忠犬になったんだから難しいこと考えずに、え、エッチなこと考えてれば良いのよ!!!」


 なんて良い世界なんだろう。エッチなことについて永遠と考えるのを許された。これがこの女神候補からの救いなのだろうか。いやこんな事すら考えてもダメだ。もっとエッチな、欲情的な、官能的な、ドピンクに頭を染めろ。頭で考えるな、ちんちんで考エロ。ピンク、乳輪、おっぱい、でっかいおっぱい、ああ頭に血が通って思考が上向きになってキタ!!おっぱいの海!おっぱいのトランポリン!裸で飛び込め!!!ポヨン、ブルううん!!!アガッてきた~!!!!!Fire!!!!!!!

……Bomb!!!!!!!さっきのよりめっちゃ出たしめっちゃおっきく爆発した。おっきくなった。


「やればできるじゃない。そんな感じで頑張って、さ、開会式イクわよ」


この調子だったらこのままイケそうだぜ!!!

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