君という存在

木場篤彦

第1話愛してる。

「ありがとう」が君に告げられない

渇いた喉を君の血で潤して生きたいぐらいなのに

電車が通過するそばを歩いているみたいで

私の想いは貴方に届きやしない


私の想いは君にいつ届くの? 教えてよ

手を繋ぎたい キスしたい プロポーズまで

でも躊躇して、唇が乾いてカラカラの声で届かない


雨降りで傘をひとつ半分に入って緊張して

願うことしかできない動けやしない

雨粒が傘に弾かれる音の聴こえる間

無言で歩く いつまでも進展しない想い


傘から出てずぶ濡れになって心配されたい

口実があっても なかなか上手くいかない


私の恋心は貴女に見透かされず

そのままだ カラオケでlove songを歌ったって気付かれない

臆病風に侵されて澱が暗くする


貴女の血を飲んで君を感じたい。

君の血の鉄臭い臭いを嗅ぎながら生きたい

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君という存在 木場篤彦 @suu_204kiba

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