第16話 イベントダンジョン
普通に寝すぎたな
疲れていたし、昨日は更に疲れることしたからなあ
自分の性格の悪さと、昨日の自分の言動による自己嫌悪は
性欲と一緒に吐き出したせいか、今日はずいぶんスッキリしている
「おはようございます、昨日はお楽しみでしたか?」
1人で楽しんだヤツに言うセリフじゃないんだが…
無視してスマホを確認する
俺のスルースキルも上がってきたな
『土~月限定!勇者専用ダンジョンのご案内!!』
うーん、相変わらずスマホゲーみたいだなこの運営(神側)
とりあえず内容を詳しくみると
なかなかダンジョンに入ってくれない勇者側の為に
経験値やゴールドの割がいいダンジョンを創ったらしい
レアスキルやレアアイテムも出てくるとのこと
俺にとっては嬉しいような、嬉しくないような
魔王側にも通知があり、今後魔王のダンジョンに
勇者向けのアイテムとして、運営(神側)が勝手にアイテムを置くとの事
「これって俺はどうなんの?」
「他の魔王と同じように自分のダンジョンに出たアイテムは使えないようです」
まあ、自分で宝箱置くの面倒だったしいいかな
この限定ダンジョンが出ている間は魔王側もデイリーポイントが増えるとの事だったので
オークら辺を重点的に増やす事にする
「まずは限定ダンジョンだよなあ」
この間一緒に潜った3人組に声を掛けると
限定ダンジョンに行く予定とのことだったので混ぜてもらう事にする
ダンジョンに潜ってみると、思ったより人がいる事に驚く
「そういえば昨日は結構人がいましたねえ」
「SNSでそういう投稿も増えてきたし、今後はすごいかもね」
自力でLv.3まで上がっていた彼らと軽く話しながら探索していると
スライムやらゴブリンやらが出てくるが
倒してみると僅かながらに経験値やゴールドが高い
しかし出てくるアイテムがしょぼい為、正直1Fは微妙だな…
2Fに入ってみると、いきなりサラマンダー(火蜥蜴)が出てくる
サイズ的には1メートルくらいだが、火球を飛ばしてくるので怖い
盾では防ぎづらいが、避けられなくも無い
全員で袋叩きにする
次に出てきたのはトレント(木人)だった
木がそのまま歩いているようなシルエットだが
鞭のようにしなる腕が意外と強力で避けづらい上に
盾でもガードしづらい。しかし足が速くない為、距離を取って火魔法で燃やした
<i1011122|47698>
「いやー、結構余裕ですね~」なんてフラグを立てていると
ライカン2体、ゴブリンアーチャー2体、サラマンダーの団体のお出ましだ
数では負けている為、出合い頭に鉄槍と「強肩」でサラマンダーを最初に倒した
最近コントロールが上がってきた気がする
ゴブリンアーチャーがいても、2体ではこっちの火力勝ちだ
こっちの4人とも弓と魔法がある為、団体さんが相手でも
遠距離で全滅させてもらう
団体で守っているだけあって、宝箱が落ちていた
確認すると「
俺は弓を使えないので、元弓道部君に上げるとしよう
その後も戦ったが、敵も1体づつの為そこまで効率は上がらなかったが
3人組がLv.4になった時点で3Fを目指す事にした
3Fに上がると、ほとんどの敵が複数で出てくるようになった
これまでに出てきた敵に加え、インプにゴブリンメイジ
武器と鎧を装備したスカルソルジャー
スカルソルジャーやライカンだと苦戦もするが
ハイヒールポーションで回復できる範囲だった為
収支的にはプラスで進んでいけた
3人組がLv.5になった時点で解散となり
固有スキルについて聞いてみると、それぞれ
「剛弓」、「強撃」、「健脚」らしい
ちなみに健脚はスピードが上がるとの事
3人組の中学時代に元陸上部だった奴が獲得した
俺もLv.8にまで上がり
【勇者・魔王共通ステータス】
Lv.8
身体能力 F+
魔力 E
物理耐久 F+
魔法耐性 F
【魔王用ステータス】
造命 E
錬成 F→F+
【獲得スキル】
・索敵 Lv.1→Lv.2
接近戦が弱い以上、遠距離で戦うしかない為索敵を強化する
あいつらも接近戦タイプじゃないし、ちゃんとした前衛が欲しいなあ...
明日は、あいつらの初顔合わせだが、いきなり刺されたりしないよな?
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