第2話 ダイブ
話はとんとん拍子に。
何故?それはですねー、
俺の記憶もはっきりさせたいから。
不安定で頭痛もやっかいだし、それに、
愛夏のこともはっきりさせたい。夢か現実か、とりあえずここでは夢の中では愛夏は俺の姉になってる。それもはっきりさせたい。
と言うことになった俺達は翌日から穂乃果さんとそのダイブするために専門の先生と会うことになった。
ダイブとは、穂乃果さん曰く無心状態になって、意識を遮断して、関係者の脳にリンクするという方法らしい。
なんか怖いけど、俺のこともついでに診察してくれるとさ。無料で。
それにしても、このスコール…何時まで?
少し小降りになってきたけど。
愛夏は、
【じゃ、明日だね。待ち合わせはここに10時だったよね。健太、いこ!!】
俺は、
【何処に?雨あがってないよ】
愛夏は、
【私達、水着を着てるからいいでしょ。私の家に行くの】
いやいや、それはマズいでしょ。
躊躇していると、愛夏は、
【夢では私は姉なんでしょう!!何?恥ずかしいの?】
姉気分だな、夢なんですけどね、たぶん。
穂乃果さんは、
【もし良かったら近くのホテルに部屋予約してみましょうか?たぶん空いてます。今朝私は泊まっていたので】
俺は、
【助かります!!じゃ、愛夏、明日ここに】
愛夏は、
【ちょっと!!それってこの女と同じホテルってことでしょ!!駄目、絶対に駄目!!】
俺は、
【そんな言い方やめろよ!!失礼だろ。穂乃果さんがせっかく。それに別の部屋だよ】
愛夏は今回のこと気乗りしてないのかも。
愛夏は涙をポロポロと…
【だって…せっかく…健太…と…こんなに長く居られたのに…すぐ寝ち…うん…だもん】
穂乃果さんが、
【じゃあ、お二人で同じ部屋でどうでしょう?今回は私がお願いする立場なので費用は負担します。ブッフェ美味しいですよ。有名ですもんね】
同じ部屋は…ちょっと…
愛夏は、
【はい!!はーい、ありがとうね。穂乃果さん!!ブッフェ!!ふふっ、楽しみだなー】
愛夏、お前泣いてなかった?
穂乃果さんは笑って、
【お似合いですね、お二人は。健太さんの夢でお姉さんって言うのは前世かも。今は恋人同士にしか見えませんよ】
愛夏は、
【そうですかー?こんな頼りない弟いたら嫌ですけどね。穂乃果さん、ホテルの予約お願いします】
穂乃果さんは、スマホを出して、
【そうですね。えーと、ちょっと待っててください………………んー、…………………】
難航してるのかな?
俺と愛夏は黙って様子を見ていると、
穂乃果さんは、
【あのー、このスコールの影響で交通機関あちこちで。ホテルは満室に…ごめんなさい。よろしかったら私の家では?】
俺は、
【お邪魔でしょう、それだと】
愛夏は、
【じゃあ、予定通り健太は私の家で】
それもそれで問題ないか?
穂乃果さんは突然、
【空き出た!!……良かったー!!予約取りましたよ。なんてタイミング!!】
愛夏は、大喜びで跳ね上がり、
【やったー!!】
※ビリッ!!※
ん?破れる音?
愛夏は、
【シャツの下の水着…破れたみたい…】
はしゃぐからだろ!!
そう言いながら俺は気にはなった。
穂乃果さんは、
【やっぱりお似合い!!健太さん、彼氏さんでもあまり見ないほうがいいですよ】
俺は、
【別に見たく見たわけじゃ…】
愛夏は、
【健太!!馬鹿!!】
どっちに対して怒ったの?愛夏?
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