藍に溶ける

青夏 水蓮

第1話生きる

「強く生きろ」僕は、この言葉を胸に刻み生きている。夕暮れの空が藍色に染まる。僕は、いつしか消えていってしまうなんて思いもしないだろう。

僕の白いヘッドホンは、曲が流れる。

曲は、「藍に融けたって構わないから」ってながれてる。その歌詞が僕の胸の奥に優しく沈む。

いつか消えてしまうそんな運命は、僕の心臓の鼓動を早くする。僕は、強く生きることを胸にしまった。「消える運命でもそれでも生き続ける。」

と呟く。僕は、夕暮れの空を駆けた。

強く生き続けるんだ。ぴちゃん。雨粒が僕の肩を濡らす。雨が降ってきた。僕は、急いで走り家に帰った。

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