第3話

「…………これ、死んでる?」

「いや…………息はしてる。」

「でも、危ないよね?」

「ルイ、」

「うん」

「夏生に電話しろ」

「わかった」








頭上で、誰かと誰かのやりとりが聞こえる。

でもそれが、夢なのか現実なのか、判断できなくて。


引き上げられそうだった意識をまた、奥底に沈めた。

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