第44話

それはそれは。


きっと。

とてつもなく。




「心から、世界でいちばんの、大切な相手だったんだね。」

「………………。」





誰の、とは敢えて言わない私の言葉にも。

にゃーあはもう、何も言わなかった。





私にとって大切な人たちは。


いつも。

いつだって。


秘密主義で。





大事なことに限って。

大切なことに限って。





なにひとつも、教えてはくれない。

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