レンさんとの出会い
第3話
🎸
私が愛して愛して、愛し抜いてやまない。
愛しのレンさん(本人の前で呼んだら蔑まれるけど、敢えて言ってやる)と出会ったのは、今から3年前の話だ。
田舎の小学校に通っていた女の子。
ただの子供だった私は、母と母のママ友数人たちによるある種の悪ふざけ。
赤信号、みんなで渡れば怖くない。ってやつ。
やめておけばいいのに。
子供向け雑誌の読書モデルへ集団応募という暴挙により、ひとりだけ合格してしまった。
ところから、私の人生はガラリと変わる。
元来から潜在的にあった、
“何事も思ったことは言わなければ気が済まない”
“男でも女でも、勝負には一切の手を抜かない”
“文句を言う暇があるなら出来ることをしろ”
“正しかろうが過ちだろうが、その基準は私が決める”
“女特有のネチネチした陰口とかブスの極み”
………………エトセトラ。
もう分かる人には分かるだろうけれど、決して万人受けする性格ではなかった私の居場所は、学校から消えた。
すぐ東京に移り住むことになったから、大した問題でもなかったけれど。
芸能界、という未確定で不安定な中に飛び込んだ私は、飛ぶ鳥を落とす勢いで駆け上がていく。
読者モデルから格上げされ、ティーン雑誌のトップモデルとして活躍。
容姿端麗、スタイル最高、口は達者な三種の神器により、CMやバラエティその他諸々にも引っ張りだこだった。
その勢いに乗り、あれよあれよと女優業へ転身。
勝気な性分、鋼のメンタル、評価される演技力。
この世界が自分の天職であると気付くのに、そうそう時間はかからない。
熱血教師に打たれるクラスのリーダ的存在な女子高生。
人気アイドルの妹。
三姉妹の中でいちばん問題児な末っ子──などなど。
たくさんの役をこなして、20歳になって。
勝ち取った、月9の主役。
その主題歌を担当したのが、vegetablooseというバンドで。
私とレンさんとの、麗しい出会いとなった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます