第14話 そしておっさん達

ガルド達がアルリョートの封印に成功して数ヶ月が経った。


大精霊達は操られていたことをガルド達に謝り、

闇の世界からの勢力により強く警戒することを

彼らに約束した。


ナスタは吹雪の中で今日も武芸の鍛錬に余念がない。


キャノは自警団のリーダーとして、ならず者の

取締りに精を出している。


ディララはガルド達との戦い以降は依然無敗を誇る。

サイエンがちょくちょく帰省するようになったので

嬉しいらしい。


メロは小さな診療所を開き、村民の治療にあたっている。

実はアイドルを夢見ているらしい。


ヒガンは炎のガーディアンを守るサムライとして

リリスに忠実に仕えている。

彼女をヤーパ伝統、カブキというミュージカルの、

女主人公のモデルにする企画が持ち上がっているらしい。


ソノラは今日も一人で、ラトリシダを動かし続けている。

たまに人が観光に来ると嬉しいらしい。


カクタスは今日も光闇の大精霊サンデリアーナ

(元々彼女は光と闇を司る存在だったらしい)

の、身の回りのお世話。

『光闇の城』クリスタリオンが今日も輝いているのは、

彼女の行き届いた掃除のおかげ。


サイエンは今日も静かにゴーレムの研究。

コステベクを完封できるほどのゴーレム作りが

当面の目標らしい。


リリスは炎のガーディアンとして、大精霊を

守護する役割を全うしている。

子どもたちに簡単な魔法を伝えることを始めた。


ミナはおばあちゃんと一緒に暮らし、

薬師としてのんびり生きている。

でもまた、あんな大冒険に出たいな、と

ちょっと思っているらしい。


そしてガルド。

彼はギルド所属に戻り、街の困りごとを

解決したり、植物やモンスターの素材を

採取して暮らしている。


おや、また一人、誰かがギルドに依頼を持ち込んできたようだ。今回は街を荒らすモンスター退治。防御役が必要らしい。


「ガルドさーん!」


ガルドは手を上げ、駆け寄っていく。


助け合ったり、争ったり、退治したり、逃げたり。

それでも世界は、今日も光に溢れていた。


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ここまで読んでいただきありがとうございました。

よければこちらの作品もお楽しみください。

【前前世が大賢者で、前世が勇者の男、全てに飽きて1000年後の世界に転生するつもりでした】

https://kakuyomu.jp/works/822139838195099881


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【完結】スキル「鉄壁」しか使えないので追放されたおっさん、新しいパーティで無双する〜実はこのスキル、組み合わせ無限大〜 すくらった @skratta

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