第3話
顔を覗かせると
三日目だがすっかり定位置になっていて、猫のようにいつもその気に入った場所にいるので、
彼はそこでウトウトしている時もあれば熟睡している時もあるし、起きているが静かに目を閉じているだけの時もあった。
今は目を閉じているが眠っているわけではなく、何か少しだけ微笑んでいるように口元が緩んでいるように見えた。
しかし数秒するとこのまま人が寛いでいるのを眺めているのも無粋なので、驚かさないようにまずそこにあった柱を軽く叩いて音を出した。
それから顔を出すと陸議の琥珀の瞳が目を覚まし、こちらを見ている。
「徐庶さん」
「腕の具合はどう?」
ああ、と自分の腕をそっと押さえて、陸議は微笑む。
「大丈夫です。天水砦を発ってから、一度も痛みに魘されて起きるようなことはなかったですし、この家に来てからも。ゆっくり休ませることが出来ています」
確かに、天水砦では不安げな表情も見せていたが、今は陸議の表情は穏やかだった。
「よかった。今日は天気もいいし、これから【
それで、君も九条院は見たことないって言ってたから、体調が良かったらどうかな」
徐庶がそう言うと、陸議の瞳が輝いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます