EP1-2. もう一人のワタシ
ワタシはもう一人のワタシの中で夢を見ていル。ナンドもナンドも同じような夢ヲ。もう一人のワタシはワタシの代わりに、ハネを、テを、クチを、カラダを動かしてくれル。でも、ワタシ自身の気持ちでもう一人のワタシは動いてくれなイ。ワタシの見ている夢。不思議な空間から出ると、遠くに大きな光のカタマリが見えル。出てから、あの大きな光の周りに近づく前にやることがあル。お腹が空いていル、それもトテモ。
だから、もう一人のワタシは近くにいる生き物たちを食べル。タベツヅケル。
お腹がイッパイになると、その大きな光る星へ近づいていク。しばらくすると、その星のマワリをめぐっている小さい星が見えてくル。その小さい星へ近づいていくと、もっと小さい星が見え隠れしていル。
小さい星の表面はキラキラと光っている点がタクサン見えル。もっと小さい星の表面には光の反射なのかキラキラとしていル。小さい星のあの点群の光には、人が住んでいるのだろうカ。
人……ヒト。あの人はナゼ、ワタシをこの船に乗せたのだろうカ。ナゼ、どこにも止まらず、次へ次へと大きな星々を移っていくのだろうカ。ワタシはあのヒトと別れてから、誰にも会わズ、誰とも話していなイ。どれくれいの夢を見ているのだろうカ……。
サビシイ……ツメタイ……誰かワタシを起こしテ……。
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