第18話 対決
海底王オリン(アクアマン)は海底を散策中に、たまたま立ち寄った龍宮城だったが、乙姫様の余りの美しさに一瞬で乙姫様に夢中になった。
相思相愛となったオリンと乙姫様だったが、年老いた浦島太郎にとっては一大事。乙姫の為に老体にムチ打ち大事業に着手して来たのも、乙姫をどんなことをしても繫ぎ止めて置きたいために、苦労に苦労を重ねて来たというのに……。
こうして…乙姫様の奪い合いで浦島太郎と海底王オリン(アクアマン)の戦争は勃発した。
到底勝ち目がないと思われた浦島軍勢だったが、形勢は完全に浦島軍勢が優位に立った。次から次に八大龍王は魚群を襲って懲らしめ退治して行った。とその時猛スピードで風のごとく海底王オリン(アクアマン)が現れて言った。
「貴様ら待った!俺様を誰だと思っている!俺は海底王オリンだ!容赦しないぞ!!!」
そう言うと大群の海のツワモノたちを引き連れ現れた海底王オリン。見た事もない巨大な未確認怪魚やサメやワニやその他色んな魚群を束ね現れた。
これから正に海底では恐ろしい大戦が勃発しようとしている。
👸🐢👸
アクアマンは海の生物全般を操る能力を持っている。地球上の多種多様な海の生物が彼の仲間だ。巨大な魚群を操り、敵を攻撃したり、移動手段として利用したりする。
サメの背に乗って現れたオリンは武器、トライデント( 三叉槍)を手に握り勇ましい格好で現れた。津波や洪水を召喚し、雷を起こし、氷を生み出し、陸地を動かし、水を媒介にして他の惑星に一瞬で移動させる等の能力を発揮し、本来のトライデント( 三叉槍)の姿からグラディウス(剣)の姿に変形する機能まで有している強力な2種類の武器を1つの武器として組み合わせる機能がある武器で向かうところ敵なしのトライデントは万能の槍だ。
クジラやイルカなどの大型海洋哺乳類は、戦闘や長距離移動の際に重要な役割を果たしてくれる。シャチは非常に社会性の高い海洋哺乳類で賢く、多様な食性を持つ頂点捕食者で龍宮城の踊り子タイやヒラメなどを捕食して行った
カニはハサミでチョキリと龍宮城の踊り子や召使の小魚を切り刻んで行く。タコやイカも海の強力な生物であり、龍宮城の魚に吸い付き攻撃や墨を吹いて敵の目をくらませ、捕食する。その他の海洋生物クラゲやイソギンチャクのような刺胞動物も大敵だ。「刺胞」と呼ばれる毒針を持つ細胞を備えていることで相手に立ち向かっていく。チクリと刺されたら只では済まない。カツオノエボシやハコクラゲなどに刺されると命に関わる場合もある。また、アナフィラキシーショックを引き起こし、呼吸困難や血圧低下、意識不明に至る可能性もある。
ウニやヒトデなどの棘皮動物もトゲと毒を武器にした危険な生物だ。刺されたら只では済まない。ウニやヒトデなどの棘皮動物の毒に刺されると、激しい痛みや腫れの他に、麻痺、吐き気、ショックなどの全身症状が現れる。
この様に海には数えきれないほどの種類の生物が生息している。アクアマンの能力はこれらの生物の力も借りている。アクアマンは、この広大な海の多種多様な生物たちと心を通わせ、共に戦う。
すべての海の生物を操る能力に加え、その気になればナイアガラの滝を泳いで登る事が可能な凄技の持ち主で、更には水陸両生の海底人であるが、何と時速160キロで泳ぎ、人間の150倍の力を持つ怪力で、5億の海の民を束ねる王としての慣れない国務と、妻メラとの間に生まれた愛らしい息子の子育てに奮闘中。音波による探査能力(未知の場所や事柄を探し出す能力)も有しているこんな万能なオリンに勝つ手立ては有るのか?
🐟🐡🐠
浦島太郎は何が何だか理解できない。何も悪い事もしていないのに、いきなり眠っているところに押し入られ攻撃されて、反撃しなくては自分の命が危ない。だから反撃しただけなのに、海底王オリンに思いもよらない言葉を告げられ怒りに震えている。
「貴様ら待った!俺様を誰だと思っている!俺は海底王オリンだ!容赦しないぞ!!!」
「一体あなたたちは何なんだ!💢💢💢勝手に攻撃してきて!俺がなんか悪い事でもしたか?」
「そういう問題じゃない!俺は……俺は……乙姫様を自分のものにしたい。あなたが私に乙姫を渡してくれたら何もせずに身を引く」
「ええええええぇぇええええええっ!乙姫はわしの妻じゃ。渡す訳にはいかぬ!」
「乙姫様も俺と一緒になりたいと言っている。浦島さんにはとうの昔に気持ちが離れています。だから諦めて下さい!」
「何をバカなことを言っておいでじゃ。わしの妻じゃ!💢💢💢乙姫何とか言わぬか?」
「わたくしはオリン様と一緒に暮らしたい。だからあなた黙って身を引いて下さい」
「許せぬ!許せぬ!許せぬ!力ずくでも乙姫をお前なんかに渡すものか!💢💢💢」
こうして…恐ろしい戦争が勃発した。
「龍宮の王である娑伽羅龍王、こんな滅茶苦茶なことが許されてたまるもんですか💢💢💢何とかお助け下さい!」浦島太郎が龍宮の王である娑伽羅龍王に泣きながら懇願した。
「任せて下さい。こんな奴らなんか八大龍王全員で跡形もなくやっつけてやります!💢💢💢お可哀想に。八大龍王様どうか皆で、あの宿敵オリンをコテンパンにやっつけましょう!」
「おう!おう!我らに任せたまえ。こんなアトランティスの魚なんか、我らの力に掛かればイチコロです!皆の衆!早速我らの力を思う存分みせてやりましょう!さあ突撃だ!」
巨大な龍が暴れ出し火を噴きアトランティスの魚達を食い殺し、勢い良く振り下ろしたしっぽで叩き殺して行く。海面は真っ赤になり血の海と化した。
難陀龍王(なんだりゅうおう)と跋難陀龍王(ばつなんだりゅうおう)は兄弟であり、古代インドのマガダ国を保護し、雨を降らせて飢饉から人々を救った神様だが、雨は恵みの雨と言って作物を生み出してくれる尊い恵みの雨ではあるが、一歩間違えば線状降水帯が発生し、土砂崩れや河川氾濫。 大雨や台風、雪解けなどにより河川の水量が増加し、堤防を越えたり決壊したりして、水が周辺の土地にあふれ出て多くの人命が奪われる危険極まりない大惨事となる武器だ。海が荒れ狂い魚の大軍を荒れ果てた大海に叩き付け海が暴れ出し、魚たちは押し流され大半は死んだ。
娑伽羅龍王(しゃがらりゅうおう)は毒を吐き、アトランティス魚群が一面に死骸となって広がった。
摩那斯龍王(まなしりゅうおう)は非常に体が大きく、力も強い龍王だ。彼は、神でありながら怒りに飲まれ天から追放された神であるが、大海を我が物顔で怒りに任せて暴れ回り、大魚のサメやクジラやシャチなどに嚙みつき食いちぎり、次から次に成敗して行った。
徳叉迦龍王(とくしゃかりゅうおう)は、目が合ったら最後、睨んだ相手に嚙みつき強力な毒で息絶えさせていく。
阿那婆達多龍王(あなばだったりゅうおう)は普及を助ける守り神とされているが、いざとなれば見方を思いやる力は他の非ではない。魚群に果敢に応戦している。
優鉢羅龍王(うはつらりゅうおう) は青い睡蓮(青蓮華)が生まれる池に住まうとされる龍王だけあって、青い睡蓮に化けて相手を油断させて大魚に巻き付き次から次に火を噴き焼き殺していく。
龍宮に攻め込んだ海底王オリンの軍勢は、激しい戦いを繰り広げたが、アトランティスの大群の殆どが死骸となって大海に浮いた。
「よくもやってくれたなあ。私の可愛い部下を皆殺しにしてくれたお礼はタップリさせてもらう!許せぬ💢💢💢」
いよいよ海底王アクアマン「オリン」との戦いの火蓋が切って落とされた。
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