かごめへの応援コメント
二ノ前はじめさま
こんにちは。
童女の歌うかごめかごめがどこまでも追いかけてくる森の中で、歌のとおり、囲い込まれてさまよい続ける語り手。出口のないその森は悪夢でもあり、救いでもあり。結局は「いま」をどうとらえるか、それだけなのですよね。
肉体は生がついえるその瞬間まで、生きることを諦めないでしょう。たとえ死の恐怖に心が打ちのめされてしまったとしても、肉体に死を認めさせるには、ぞっとするほど強固な努力が必要なのだと思います。
森の中を回って足掻いて、まろびでた世界は、森の中とも元居た世界とも異なる、新たな悪夢としか映らなかったのでしょう。人が見すえる死とは、望む生とはいったい何なのか、そんなことを考えさせられる一話でした。
朗読も拝聴したしました。声で聴くと、文字で見落としていた言葉の呼応に気づけたり、込められている思いをより強く感じたり、文字を追うのとは異なる味わいを感じられますね。
作者からの返信
佐藤宇佳子様、こんにちは。ご感想に感謝いたします。
どういった形であれ、生き物の体は生きることに貪欲です。心に反して、あるいは肉体の本能に従って死を忌避するでしょう。
永遠に森の中を彷徨うか、異界としか呼べない場所で死を迎えるか。少なくとも、男はかごめの元に戻ることを選びました。どちらが正しかったのかは、自分にもわかりません。
朗読動画を視聴してくださり、まことにありがとうございます。自分の作品ながら、目で読むのと耳で聴くのではかなり印象が異なりますね。とても不思議な気分でした。
かごめへの応援コメント
語り手はどれほど長いあいだ「かごめ」の森の中を彷徨っていたのでしょうか……諸星大二郎の『鎮守の森』のラストシーンを想起しましたが、話はむしろラヴクラフトの『アウトサイダー』が近いかな……等と考えたりもしました。
彼はこの、「いつ」とも知れない森で、ぐるぐる囲む時を生き続けるのでしょうか……。
作者からの返信
武江成緒様、詩的なレビューコメントに大変感謝いたします。
森の中でも時の流れが異なっており、歌声が聴こえているあいだは急速に時間が進んでいます。本来、かごめは男がいる時の早さでしか声を発することができないのです。彼女の歌を耳にしているということは、つまり……。
彼が生きた人の世とは異なる時代になってしまいました。死の恐怖を克服して外に出る時が来るかは、定かではありません。
かごめへの応援コメント
拝読しました。
男は松の木の世界に勝手に入ってきたと言いますが、果たして本当にそうなのでしょうか。
私は松の木の女が気に入った男を留め置くために世界を閉じ、しかし男が我慢の限界に達した時には、取り返しのつかないくらい世界は男を置き去りにしていたという……。かわいそうな話ですね。
松の木の心はわかりませんが、再会を喜ぶ女の顔は笑顔にひび割れていたのではないでしょうか。
面白かったです。ありがとうございました!
作者からの返信
コメントをありがとうございます。
基本的に真相は読者様のご想像にお任せしていますが(丸投げとも言います……)、どなたからも様々な解釈をしてもらって嬉しい限りです。
見方によっては確かに閉じこめていたとも言えるでしょう。彼女が外に出そうと思えばできたわけで、手遅れになるまで時間は移ろっていたのですから。
松の木の女の真情はどうだったか、やはり読んでくださった方々に委ねたいと思います。
かごめへの応援コメント
初めまして👀
おかえり👀
無邪気に思えるけど、
この子、感情が無いのではと思いました。
松の木。
樹齢が長く、人語を理解し、話すけど、元より植物。
感情が無い。
かごめの歌。
不可思議な歌詞、
夜明けの晩。
この意味がこのお作品でわかった気がします😳💡✨
ステキなお作品を読ませていただき、
ありがとうございました🤗⭐✨
作者からの返信
コメントとレビューに大変感謝致します。
どこで覚えたのか人の言葉を解しますが、感情までは理解できていないと思います。
危害を加えられそうになっても怒ることはなく、乞われて外に出した人間が逃げ帰ってきても迎え入れる。その心情を気に掛けることもないでしょう。
有名な歌詞に自分が解釈を加えるなど大それたことですが、拙作の雰囲気に上手く取り入れられていたら嬉しいです。
改めて感謝を申し上げます。
かごめへの応援コメント
幽世に迷い込んだうえに、浦島太郎状態とは……
ラストで、幽世に戻れたのは幸運だったのか不幸だったのか。
浦島太郎の玉手箱って、ある意味救いなんですよね。
それすらない環境に戻って……恐ろしい(汗)。
面白かったです。
最後の言葉は、やっぱり「おかえり」?
作者からの返信
ご感想をありがとうございます。
書いている途中はあまり意識しなかったのですが、仰る通り浦島太郎とよく似た構図なのですよね。玉手箱を渡したのは、今になって思えば乙姫の慈悲だったのかもしれません。
かごめはきちんと挨拶するので、自分の所に帰ってきた相手には相応しい言葉をかけます。
それが優しいことなのかはわかりません。
かごめへの応援コメント
人と怪異が交わるからこその、残酷なんだけど美しさを感じる物語でした。
かごめかごめ、で男を閉じ込めてしまう感じは、どこか「高野聖」とか「天守物語」のような雰囲気があってすごくツボでした。
ラストは浦島太郎な状態になるも、「人の世とは異なる場所」だと考えてしまうところ。どのみち事実に気づいても戻ることはできない。
すごい喪失感と絶望感に襲われそうなところが怪異とかかわったならでは感じですごいカタルシスでした。
作者からの返信
ご感想ありがとうございます。
文字通り住む世界が違う、ということでそこで過ごすだけで時代を飛び越えました。
彼女自身には悪意はないのですが、関わってしまう、またはその領域にいるだけで男の人生を大きく狂わせてしまいました。
ともあれ、彼女は戻ってきた男をごく自然に受け入れることと思います。
かごめへの応援コメント
こんばんは。お邪魔しております。
とても面白かったです!
森の外の変化はどれほど恐ろしかったことか……人として死にたくても、もう彼の居場所には戻れないのですね。その世界が何なのか、彼が気付くことも無いのだろうと思うと……。
かごめさんの心も含めて、色々と考えちゃいますよー。
作者からの返信
こんばんは、いらっしゃいませ。
評価してくださり光栄です。
森の内と外では時間の流れが異なるために起きた結末です。海ではありませんが浦島太郎と同じ状態ですね。
彼女は良くも悪くも人間とは感性が違うため、舞い戻ってきた男を迎え入れるでしょう。彼にとって、それが幸せなのかは自分にもわかりません。
かごめへの応援コメント
朗読を聴きながら拝読させていただきました。
松の木といえば、不老長寿だとか、永遠だとか…おめでたい時に使われるモチーフのイメージでしたが、その「永遠」が少女の形をとって、一人の気弱な男を取り込んだら…と言うイメージで拝読させて頂きました。
ぐるぐる彷徨ううちに、現代に近い時代まで外の世界は進んでいて、男の覚えている故郷はもう跡形もないとすぐにわかるラストが切なかったです。
男といる時だけすごくゆっくり話して、離れると「かごめかごめ」と歌い出すのはどういう意味が…と思いながら読んで、最後の時間の進み方でああ、と納得できました。ギミックという言葉は不適切な気がしますが、ともかく世界観の作り込みが細かくて素敵です…✨
「うしろのしょうめんだあれ」の歌詞が全く来なかったのが地味に怖かったのですが、入れ替わってくれる人はいないよ、という意味なのでしょうか…。
読んだ音も尾を引いて長く余韻が残るお話でした…😌
作者からの返信
通院モグラ様、朗読動画とともに読んでくださりとても嬉しいです。
松の木は長寿の印象が強く、この森の象徴としました。
ご推察の通り、かごめは普段からあの早さでしか喋れません。森の中でも時間の流れが異なり、あたかも歌を口ずさんでいるように聴こえるのです。
少なくとも男は外に出られる機会を自ら手放しました。死の恐怖に打ち勝って異郷と化した地で余生を生きることはできませんでした。