僕は燕だった頃がある
校庭のざわめきにうんざりしていた
飛べない鳥たちの集団
だから僕は空を飛ぼうとした
空は通り雨が降っていた
雲間から夕映えが差していた
僕は燕
放課後、僕は飛び立った
転生の羽ばたきがする
羽音の孤独が僕を奮い立たせる
僕は燕
空を切り裂くように低い空を飛ぶ
鋭い風切り
誰も見なかった空
風を抱く心臓
電線の影をすり抜けた
雨粒が頬を滑る
だけど今は人
目覚めの痛みがする
靴の重みが、重力が僕を人だと認識させる
田んぼの匂いがする
僕は本当の燕を見て羨ましいと思う
ただ、風が通り過ぎた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます