エンドロール

空っぽのポップコーンに不完全な脚本

エンドロールが流れる

白いスクリーンが消えゆく照明をほのかに照らす

長い余白

黒地に白文字はすべての名前と流れていく記憶


君と僕のような


過ぎた時間が役割の終わりを告げる


僕達はもう二度と会うことは無いだろう

これでも穏やかな別れだった


見送る視線は思い出の編集

思い出さずとも良いように

それともいつでも思い出せるように


二度と戻らない台詞

残る声の余韻はあったのだろうか

ありがとね、と言う言葉がリフレインする


最後の名前を告げる

傷にならないように

もしかしたらそれこそが傷かもしれないけど


かすかな笑顔


さようならと共にエンドロールは流れる

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