幾度も夜をこえて

夜明け前、眠りの底で夢の断片を見ていた

果てしない孤独と戦う夢

記憶の底でPTSDと戦わなくてはならなくて

幼児の頃の泣き声と対峙しなくては潰れてしまうのだ


幾度の夜を越えた

残ったのは空虚だけだった


しかし戦ってきたのは事実で

僕はそれを誇りに思う


そう思わなければ悲しいばかりだ


言葉なき声がする

悲鳴のような遠雷が


僕はそれに敏感に反応する

行かなくては


ボロボロの心を引きずりながらも

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